女子プロゴルフツアーの今季開幕戦・ダイキンオーキッドレディスは６日から３日間、沖縄・琉球ＧＣ（６５２９ヤード、パー７２）で行われる。米２部ツアーを主戦場とする有村智恵（２７）＝日本ヒューレット・パッカード＝は４日、米国でハングリー精神を養ったことを告白。今季から米ツアーに本格参戦した横峯さくら（２９）＝エプソン＝も再起へ意気込みを見せた。

　精神的なたくましさを身につけた有村に、自信を取り戻す貴重な機会が巡ってきた。前週の米２部ツアーで９位に入り、３日夕方に帰国。この日は雨の中、練習ラウンドを行い「早く優勝争いがしたい」と力を込めた。

　昨季は米ツアー賞金ランク１０６位でシード権を喪失。今季主戦場とする２部ツアーの賞金ランク１０位以内で来季シード復帰を目指すが、待ち受けていたのは想像以上のハングリーな世界だった。「（コース上で選手とギャラリーを仕切る）ローピングもない。キャディーを付けなくてもいいから、自分でバッグを担いでいる選手もいます」

　毎週のように試合に出られて大ギャラリーが拍手をくれる日本を「いかに恵まれていたか」と振り返る。ただ、うらやむのではなく「はい上がっていく」と強い気持ちが芽生えた。自ら左ハンドルの車を運転してコースに向かい、英語も上達した。日本ツアーのシード権は今季までだが、あくまで米ツアー復帰が第一目標。「一番の薬は結果なんです」。華やかな開幕戦で、再起への足がかりをつかみたい。